聖母坂どうぶつ病院コラム
治療・予防

ノミ・ダニ予防していますか?

みなさんこんにちは! 5月になり外でのお散歩が気持ちのいい時期になりましたね。
私達にとって過ごしやすいこの時期、実は他のある虫たちも過ごしやすい時期となり、活発に動き始めます。そのある虫たちとは…もうお察しの方もいるかも知れませんが…そう!ノミやダニたちです!今回はこのノミ・ダニたちにスポットを当てていこうと思います。

まず、ノミやダニが寄生すると何が起こるのか?そこからお話します。
ノミ・ダニが寄生した場合、刺された部位に皮膚炎がおこり、痒みを生じることが多くありますが、それ以外にも様々なトラブルがおこります。その中でも厄介なのが、ノミやダニたちが多くの感染症を媒介してしまう可能性があるという点です。近年、ニュースなどでもとりあげられているSFTS(重症熱性血小板減少症候群)も実はダニによって媒介される病気の1つです。ノミやダニによって必ず病気が引き起こされるという訳ではありませんが、怖い感染症からペット達のみならず飼い主さんたちも守るために定期的な予防が必要となります。

あまり知られていませんが、ノミやダニは基本的には通年通して存在はしていますので、実は真冬でもワンちゃんや猫ちゃんに寄生してしまう可能性はゼロではありません。そのため常に外で飼われている方や、冬でも山登りなどアウトドアが多い方は通年通しての予防が推奨されます。春先から秋ごろまでは虫たちがとても活動的になるため、普段はあまり外に出ないような子たちも含めて積極的な予防が必要となります。信じられないかもしれませんが、外出した飼い主様の靴の裏についていたノミがお家の中でしか過ごしていない猫ちゃんに寄生してしまった!なんてこともありました。

ではこのノミやダニ、どのようにして予防するのが良いのでしょうか?最近ではホームセンターなどでもノミとり首輪やシャンプー、ハーブやアロマなど様々なものが取り扱われていますが、これらは「医薬部外品」のため、近づきにくくする効果はあっても、駆虫効果はほぼありません。効率的な予防にはやはり動物病院で取り扱っているお薬がおすすめです。

現在、聖母坂どうぶつ病院では大きく分けると2つのタイプのお薬をご用意しています。
1つめは、スポットタイプと呼ばれる背中の皮膚に直接たらすもの。
2つめは、食べるタイプのお薬です。

何種類もあるお薬から自分のおうちの子にピッタリなものを見つけるのは大変ですよね。どちらの方が自分の子にあっているのか、ライフスタイル的にどちらの方がおすすめなのかなどなど、動物病院でお気軽にご相談くださいね。ピッタリなお薬を見つけて、素敵なワンちゃん猫ちゃんライフを楽しみましょう!

目白、下落合、椎名町エリアのイヌとネコの動物病院
聖母坂どうぶつ病院 獣医師 小松愛香